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10月1日(日)に開催される堀之内地区の蚕影山念仏講の由来について

2023年09月13日田名堀之内 自治会

~春と秋に行われる田名堀之内の影山かげさんの由来について~

かつて養蚕(ようさん)が盛んであった相模原市域では、様々な神仏が養蚕守護として信仰され、養蚕の神として市域の各地に(まつ)られています。

多くは明治時代以降に養蚕が盛んになるにつれて祭り始められました。田名(みな)(ばら)()嶽社(たけしゃ)にあった蚕影社は昭和初期に陽原の養蚕組合が祀りだし、大島の日々神社境内の蚕影社は終戦後に常盤(ときわ)の養蚕組合が祀り始め、上溝宿の蚕影社は昭和三十年頃に祀ったものであると言われています。

蚕影社の祭礼の多くは、養蚕が始まる直前の四月及び終了する十月頃に行われていました。

堀之内の蚕影社

田名の堀之内では、自治会館敷地内に集落の神として蚕影社が祀られています。蚕影社に祀られている金色(こんじき)(ひめ)は明治末から大正中期頃に祀り始めたものであると言われています。

この蚕影社は四月十八日と十月十八日が縁日で、以前は必ずこのアタリ日に祭礼をやっていました。春・秋の蚕影山の縁日に金色姫を開帳し、「蚕影山和讃(こかげさんわさん)」を上げます。                       

春はその年のお蚕の豊作を祈願し、秋は収繭を感謝するという意味を持つもので、堀之内の念仏講中によって行われてきました。かつては秋の縁日に村芝居などが奉納されて賑わいましたが、昭和四十年代に祭礼は途絶えてしまいました。しかし、蚕影山のお念仏は念仏講中の女性たちによって細々と行われ、現在も四月と十月に自治会館で蚕影山和讃を念仏講として、堀之内に住む有志の女性たちによって引き継がれています。

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